洋の東西、時空を超えて描かれた空間をめぐる考察は自己の絵画表現をあらたに拓く!古代から現代までの絵画における空間について、歴史の流れに沿いながら3人の作家が〈描き手〉の視点で分析。西洋と日本を中心とした東洋とに大別し、それぞれの地域や時代における特徴的な作品や絵画形式を取り上げながら、「遠近」をキーワードに語る。さらに、多数の図版と用語解説を加え、描き手が自らの絵画について思考することを促すとともに、鑑賞者を絵画空間の考察へと導く好書。著者紹介 堀内 貞明(ホリウチ サダアキ) 1940年東京都生まれ。63年武蔵野美術学校西洋画科卒業。67年、68年個展(東和画廊)。67年「春陽展」初入選、以後毎年出品。70年「春陽展」新人賞。81‐82年武蔵野美術大学在外研究員として滞欧。93年「七〇回記念春陽展」中川一政賞受賞。春陽会会員。武蔵野美術大学教授永井 研治(ナガイ ケンジ) 1947年東京都生まれ。72年武蔵野美術大学造形学部美術学科油絵専攻卒業。88‐89年文化庁派遣芸術家在外研修員としてオランダで研修。83年「第一四回版画グラン・プリ」賞候補一席、97年「ポー