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姬野嘉兵衛小說-昭和之犬

NT $752.00
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辛いこともあったけど、平凡だから、幸せなこと。柏木イク昭和33年生まれ『リアル・シンデレラ』以来、待望の長編小説。昭和33年、滋賀県のある町で生まれた柏木イク。嬰児のころより、いろいろな人に預けられていたイクが、両親とはじめて同居をするようになったのは、風呂も便所も蛇口もない家だった――。理不尽なことで割れたように怒鳴り散らす父親、娘が犬に激しく咬まれたことを見て奇妙に笑う母親。それでもイクは、淡々と、生きてゆく。やがて大学に進学するため上京し、よその家の貸間に住むようになったイクは、たくさんの家族の事情を、目の当たりにしていく。そして平成19年。49歳、親の介護に東京と滋賀を行ったり来たりするなかで、イクが、しみじみと感じたことは。ひとりの女性の45年余の歳月から拾い上げた写真のように、昭和から平成へ日々が移ろう。ちょっとうれしいこと、すごくかなしいこと、小さなできごとのそばにそっといる犬と猫。『リアル・シンデレラ』以来となる、姫野カオルコ待望の長編小説!『作者介紹』姫野 カオルコ(ヒメノ カオルコ)  姫野嘉兵衛。1958年滋賀県出身。97年『受難』(文春文庫)が第一一七回直木賞候補、04年『ツ、イ、ラ、ク』(角川文庫)が第一三〇回直木賞候補、06年『ハルカ・エイティ』(文春文庫)が第一三四回直木賞候補、10年『リアル・シンデレラ』(光文社文庫)が第一四三回直木賞候補になった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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