樹木希林さんが一般の方に送っていた直筆の手紙とは?NHK『クローズアップ現代+』と長野放送局『知るしん』で放送され、大反響を巻き起こした感動のストーリーが1冊の本になりました! 2018年9月25日、樹木さんが亡くなった10日後のNHK「クローズアップ現代+」は「秘話樹木希林さん直筆の手紙」というテーマ。 樹木さんの逝去を悼む特集番組やコーナーが続く中、直筆の手紙を通じた一般の方との知られざる交流をテーマにした番組は、新たな感動を呼びました。 さらに番組で紹介しきれなかった若者とのエピソードについては11月26日に長野放送局『知るしん』で「拝啓樹木希林様」のタイトルで放送されました。 本書は『クローズアップ現代+』で取材にあたったNHKの若手ディレクターたちが、樹木さんが手紙を通じて多くの人と交流し、彼ら彼女らの不安や悩みに耳を傾けてきた様を綴っています。番組ではふれられていない手紙や手紙から始まった交流についてもご紹介しています。手紙では自らのいじめを告白し、将来の夢がみつからない若者や教師や介護の仕事をする若者を激励 いじめられた経験からいじめをなくそうとしている方、大人気だった「ピップエレキバン」CMのロケ場所・北海道「比布駅」、映画「あん」のモデルになった元ハンセン病患者の方、長野県上田市「戦没画学生慰霊美術館『無言館』」で行われた成人式に出席した若者たち、沖縄の基地で揺れる街を描いた若き仲村颯悟監督、死について語り合った何必館・京都現代美術館館長、山形県・米沢婦人会、伊藤忠商事、亡くなる1ヶ月前に書いた手紙まで、手紙を送った先はさまざまでした。病の中でも書き続けた人生の真実 樹木さんが、悩み、立ち止まる人に送った手紙は、樹木さんが大切にしてきたであろう仏教、明治天皇のお歌、外国の言葉がたくさん引用されており、なおかつウィットに富んでいます。単純な答えではなく、自分で答えにたどりつくための他の人とは違った角度からのアドバイスをしてくださっています。その手紙がいかに心に響く名文かは本書をごらんください。 隠されたエピソードの数々に加えて、樹木さんの達筆な毛筆の手紙も存分に味わっていただける作りになっています。第1章大切にし続けた絆中島啓幸さんへ“私も人をいじめたし、いじめられたし“いじめにあった人に宛てた手紙比布駅へ“わたしはこんなになったけど“北海道の無人駅に送った手紙上野正子さんへ“驚かせてゴメンー“映画のモデルとなった女性への手紙米澤法人會へ講演会に宛てた挨拶がわりの直筆FAXすべての働く人へ商社の正月広告すべての働く人に宛てた手紙第2章若者の未来にエール窪島誠一郎さんへ新成人へ送った手紙澤田大地さんへ“とにかく仕事を面白がる“介護の道を志す若者へ送った手紙倉方理子さんへ“衣食足りて礼節を知るって言うけど“国際看護師をめざす若者へ送った手紙勝田ゆり乃さんへ“教育とは寄り添い共に育つこと“教師をめざす若者へ送った手紙津山純一さんへ“誰かの熱い思いがあるところに関わっていくそれも手だわネ“将来がはっきりしない若者へ送った手紙酒井朝羽さんへ“若者が欲しているのは聞いてくれる耳“教師をめざす若者へ送った手紙仲村颯悟さんへ“沖縄の思い“を伝えたい...若者の熱意に応じた樹木さん第3章生きること死ぬこと梶川芳友さんへ人生を語り合った美術館館長仕事関係者へ仕事関係者に宛てた病床からの手紙あとがき