墨リンダ/著夫を亡くし、ひとりで暮らす三十路前の奈保は、満たされない毎日を過ごしている。そんな時、近所の調査で自宅に訪れた警察官、夏亡と出会う。夏亡は精悍で誠実な男前の好青年。彼となら――一夜だけのつもりで身体を重ねる奈保。しかし、夏亡の瞳にはまっすぐな光が宿っていた。「すみません、あなたに恋をしてしまいました」真摯な想いに心は揺らされ、彼のことが欲しくて――。変わりゆく日常の中、焦がれる奈保の身辺には不審な男の影があり……。単行本限定の描き下ろし大収録。
青年 一夜 路前 刑事