これが、現代の花伝書。花屋東信が教える、フラワーアレンジメントの進化形。「新たな“自然“を再構築する」こと、そして「命ある花の魅力を最大限活かす」こと、これらは本書を読み進めるにあたり、技術よりも大切なことだと私は考えます。命ある花を扱う以上、花一輪一輪に尊敬の念を抱きながら、しっかりと花と向き合い、作品制作にとり組むことが何よりも大事だと思うからです。-東信(序文より)世界的にその個性的な造形が注目を集めている、フラワーアーティスト東信。自身が営むオートクチュールの花屋「ジャルダン・デ・フルール」で日々制作しているフラワーアレンジメントのメソッドを、あますところなく明らかにした技法書が誕生。基本編花の個性を見極める花の魅力を最大限に活かすためにはどんな方法で花を組み合わせればよいのだろうか。形、色、質感、香りの4つの側面から花を分析し、東が考える「花作品」づくりの法則やテクニックを、12点の作品の詳細なつくり方を通して解説する。花を多面体に置き換えて造形をとらえる視点や、色の組み合わせ、光沢感など花材の質感を活かした活け方、そして花の香りをコントロールする方法など、花の個性を見極めるメソッドを伝える。応用編花の個性をデザインする基本編で紹介した4つのメソッドを用いた17作品のつくり方を紹介。複数のメソッドを組み合わせたり、ユニークな花材や大胆な構成を取り入れるなど、東信独自の豊かな発想を活かしたアレンジメント、ブーケ、水活けといった様々なスタイルとシーンに応じた作品づくりを学ぶことができる。また東が生み出した「ボタニカル・スカルプチャー」で用いられる、葉ものでつくった「リーフワーク」の手法も公開する。