ルノワールのことを全く知らない人でも、ルノワールのファンでも、楽しく観賞できる絵画入門書。「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」や「シャルパンティエ夫人と子どもたち」など、6つの名画を「原寸大」にすると果たしてどれくらいの大きさなのかを、赤ワインのボトルで比較して表現、また、浮世絵の影響が見られる部分や、絵画の背景で描かれた「犬」や「カフェのメニュー」にも隠された意味があることなど、鑑賞のポイントをわかりやすく解説する。これさえ覚えておけば、美術展に行っても音声ガイドを借りなくても大丈夫かも知れない。「誌上ギャラリー」ではルノワールが描いた年代順に30作品を解説付きで紹介。「私のルノワール」では、女優でありアーティストでもあり松下奈緒が、「舟遊びをする人たちの昼食」の舞台となったカフェまで訪れたエピソードや、大ファンだと公言するルノワールの魅力を熱く語る。また、「日本で見られるルノワールの名画」「ルノワールの絵の値段は何倍まで跳ね上がったか」「ルノワールと同時代の画家たち」など充実の内容。名画の秘密に迫る「パーフェクト鑑賞講座」、女優・松下奈緒の「私のルノワール」を「語る」ための五つのキーワード、誌上ギャラリーでは30作品を紹介。謎の生涯も解説。