料理を変える、音羽シェフのつけ合わせマジック!料理に添えられるつけ合わせは、ソースに劣らず重要な存在です。つけ合わせの役割は、メインの料理のおいしさを引き立てること。盛りつけたときの美しさやインパクト、そして食べ合わせの妙(香り、食感、味の変化)により、主役の魅力を引き出します。しかし、ついワンパターンになりがちなのも確か。じゃがいも、にんじん、ほうれん草など、いつも同じ野菜を、同じ組み合わせで添えてしまうことも多いのではないでしょうか。本書では、サラダやオードヴルのレシピ集でもおなじみの音羽シェフが、身近な素材を使い、自由な発想で作り出した、簡単かつ個性的なつけ合わせを多数ご紹介しています。つけ合わせに悩んだら、ぜひ頁をめくってほしい1冊です。この本でご紹介したつけ合わせは、単独で野菜料理として成り立つものも多くあります。つけ合わせのヒントを探していただくことはもちろん、野菜料理のアイデア集としてもお使いいただけると思います。また、盛りつけのテキストにもなりそうです。盛りつけといっても、高度なテクニックや経験が必要な難しい盛りつけは、この本には登場しません。誰でも真似できる、簡単な盛りつけです。にもかかわらず、料理が実にいきいきとおいしそうな顔になっているのは、さすがプロの仕事です。つけ合わせの配置や、色や大きさのバランス、組み合わせ方、そんなちょっとしたコツを見つけてください。『作者介紹』音羽和紀(おとわ・かずのり)1947年栃木県宇都宮市生まれ。大学卒業後、渡欧。日本人として初めてアラン・シャペルに師事したフランス料理をはじめ、ドイツ料理やスイス料理など幅広く料理を学ぶ。1981年、宇都宮市に「オーベルジュ」を開店。現在はフランス料理店の他、レストラン・バー、デリカショップ(洋惣菜、パン)などを経営。2007年7月には自らの集大成の店「Otowarestaurant」を開店した。また、地場の素材を使用した母と子の料理教室や味覚教室の講師、そして県の農政委員や「とちぎ未来大使」として県の食の外交官を務めるなど、地元を中心に精力的に活動。2010年、農林水産省「第1回料理マスターズ」受賞。2013年、フランス料理アカデミー日本支部会員として認定される。その他フランスから著名な料理人を招いたり、各企業の新規店舗の企画、商品開発の相談に応じるなど幅広く活躍する。著書に「なんでもオードヴル」「野菜でオードヴル」「サラダ好きのシェフが考えたサラダ好きのための131のサラダ」「FrenchOtowa’sStyle地元素材を生かす新フランス料理」「使える豚肉レシピ<共著>」(すべて柴田書店刊)、「ぼくは食の外交官」(旭屋出版刊)などがある。