堀川波/著子どもが無事に育ちますように…。親の願いがこもった魔除けの印。「七歳までは神のうち」といわれていたことからもわかるように、乳児死亡率の高かった昔は疫病や事故などであっさりと命を落とし、七歳まで生きられることがまれなことでした。そのため、親たちは子どものすこやかな成長を願い、着物の背中に縫い取りをしたのです。子どもに害をなす魔物は背中からやってくるといわれていました。背中心に縫い目がある大人の着物と違い、一つ身で作る子供の着物は背中に縫い目がないため魔物に狙われやすいと信じられていたのです。この本では、麻の葉や菱形、コマなどの伝統的な図案に加え、Tシャツやバッグなどの小物に刺してもかわいいオリジナル図案を、堀川波さんのイラストとともにご紹介します。全75図案。